ぎっくり腰と圧迫骨折の関係

症例33 奈良県北葛城郡王寺町在住 80代女性

ぎっくり腰と圧迫骨折の関係の症状

当院HPをご覧になり来られた方です。
数日前に仕事場の掃除をがんばりすぎて腰が痛くなったということで、娘さんに付き添われて来られました。
お話をお聞きすると80代という年齢にも関わらずご商売をされていて、現役で働いているとのことでした。
普段は腰が痛むようなことはほとんどないというお元気な方でした。

ぎっくり腰と圧迫骨折の関係の整体

「初回の整体」
初回の検査では歩行時の痛みよりも、ベッド上で寝返りをする時の痛みが著明だったのでぎっくり腰または年齢から考えて腰椎圧迫骨折の可能性も考え慎重に施術をはじめました。
この日は骨は触らず筋膜リリースのみ行い整体を終えました。
整体後は少し痛みが緩和しているとのことでした。
この時点では腰椎圧迫骨折の可能性が減ったと考えてました。
帰りに付き添いの娘さんに圧迫骨折の可能性もあるので明日状態を診て判断し、必要であればレントゲンを撮りに行ってもらう旨を伝えました。
「二回目の整体」
急性の痛みでしたので次の日に来ていただき二回目の施術を行いました。
寝返り動作が昨日よりも早くなっており、ご本人も昨日よりも痛みが緩和していると仰られたので、さらに腰椎圧迫骨折の可能性が少くなったのでこの日は筋膜リリースに加えて、骨盤と股関節の調整を行いました。
明日も続けて施術することを伝えて整体を終えました。
「三回目の整体」
来られた時に検査をすると、昨日緩和していた寝返り時の動作と痛みがぶりかえしていました。
紹介状をお渡して近くの整形外科病院に検査に行ってもらうよう伝えました。
その日に娘さんから連絡あり病院での検査で腰椎の圧迫骨折と診断を受けたとのことでした。

ぎっくり腰と圧迫骨折の関係の考察

ぎっくり腰と圧迫骨折の症状は類似しており、特に高齢者はこの鑑別診断が重要になってきます。
圧迫骨折の発生機序は尻もちを着いたりして外部からの衝撃で起こることが多いと言われていますが、整体の現場では高齢者の場合、物を持つ瞬間に傷めたり、じわじわと傷めたりと一見ぎっくり腰や腰痛の発生機序のような場合も多く見られます。
今回の症例の反省点は初検時に病院での検査をすすめるべきでした。
今後は高齢者の急性腰痛は電話での問い合わせの時点で、まずは病院での検査を優先させ、骨損傷がなければその後来ていただく方針であります。

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たけもと接骨院・整体院
〒636-0073
奈良県北葛城郡河合町広瀬台3丁目6−3 アルプス 1F
0745-31-5702

院長 武本昌史(柔道整復師)

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