脊柱側弯症による腰痛の関係

症例88 奈良県北葛城郡河合町在住 60代女性

脊柱側弯症による腰痛の症状

お孫さんのオスグッドが良くなったのを見て来られた方です。
腰痛で長年悩んでいるということで、身体全体がかなり湾曲(側彎)し、身体が右に傾いている状態でした。
病院や整骨院で治療は受けていたものの、改善せずにいままで来たということでした。
内職しているので座る姿勢が多く、その姿勢も腰が痛くて辛く、肩にバッグをかけると傾いているためズレ落ちることも困っているということでした。

脊柱側弯症による腰痛の整体

「初回の整体」
初検時、姿勢を観察すると身体が側彎し右と後ろに傾いて、立っているバランスをとるのが辛そうでした、
骨盤の動きを確認するとほとんど動いておらず、かなり問題があったので、施術はまず骨盤矯正から行いました。
次に足首、膝、股関節の調整を行い、最後に背骨の矯正を行いました。
その後、立ってもらい施術後の状態を確認すると、本人は立ちやすく腰も楽と仰られていました。
身体が悪い状態を形状記憶しているので、歪みがまた戻ってくることを説明し、歪みがまた戻る前に次回来院することを伝えました。
「六回目の整体」
側彎は残存しているが立っているバランスが良くなり、ご本人も以前よりも腰が楽になり、身体の傾きが地味になったのでバッグを肩にかけても、ズレ落ちることが無くなったと仰られていました。
「十五回目の整体」
側弯症は残存するが改善しており、姿勢も安定してきたので1週間に1回の施術を1か月に1回の施術にし、現在も治療を継続中です。

脊柱側弯症による腰痛の考察

当初、側弯症がかなり進み年齢も60代ということで、治療に難渋することを予想しました。
これまで脊柱側弯症の方を多く診てきましたが、側弯症の強弱よりも背骨の動きが良いか悪いかが、腰痛等の症状の強弱により影響を与えていると考えています。
この方の場合、側弯症がかなり進んでいたものの、背骨が固着せずに一つ一つがある程度動いていたので良い結果に繋がったと思われます。
脊柱側弯症は成長期を過ぎると改善することは難しくなりますが、腰痛や肩こり等の症状を緩和させることは可能です。
当院では脊柱側弯症については背骨の湾曲を正すことよりも、背骨の動きを良くすることに重きを置いています。

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たけもと接骨院・整体院
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