陸上選手のシンスプリンントと筋膜の関係

症例22 奈良県北葛城郡広陵町在住 10代男性

陸上選手のシンスプリントの症状

中学校の陸上部の男の子です。
オスグッドで当院に来られていた同じ部の子の紹介で来られました。
病院でシンスプリントの診断を受けて治療していたが、改善せずに困っているとのことでした。
走ったり、片足に重心をかけると痛むのと、患部を押さえても痛む状態でした。

陸上選手のシンスプリントの整体

「初回の整体」
初検時に筋膜検査をすると下腿部と臀部の筋膜に反応があったので、反応のある筋膜をリリースし、足首と骨盤の骨格調整をし,最後に膝関節の詰まりを取る調整をし、重心をかける検査と患部を押さえる検査をしてみると痛みのレベルが10~3に減っていたので整体を終了しました。
「二回目の整体」
検査すると少し戻りがありましたが、改善はしていたので初回の整体で残ってる部分を施術し、再度検査すると患部側の足に重心をかけても痛みがないのでこの日の整体を終了しました。
「三回目の整体」
この日はクラブ活動をすると痛みが少しあるとのことでした。
施術は下肢の筋膜リリースと股関節の調整に膝の隙間を拡げる調整をし、その後確認すると患部を押した時の痛みと患部に重心をかけた時の痛みも消失していたので、次の日が部活の日だったのでこれで運動してどうかを見てもらうことにしました。
「四回目の整体」
前回の整体以降クラブ活動での痛みは出ていないとのことでした。
前回と同様下肢の筋膜リリースを中心に整体を行い、二週間あけて次回来てもらうように伝えました。
「五回目の整体」
二週間あけても痛みがぶりかえさずにクラブ活動ができている状態でした。
次回は3週間後に整体に来てもらうことにし、3週間後に問題が無ければ治癒と判断してもよいので治療を終了する旨を伝えました。
「六回目の整体」
前回から3週間後に来ていただき、ぶりかえしもなく問題なかったのでこの回で整体終了としました。

陸上選手のシンスプリントの考察

シンスプリントは骨膜の炎症であり患部に電気を当てたり、シップを貼ったりの治療をされることが多く見られますが、私の臨床経験上、骨膜と繋がっている筋膜が原因になっている場合がほとんどです。
筋膜は全身でつながっているので患部以外に下肢全体を診て原因を見つける必要があります。
治療終了日にこの患者様のお母様がシンスプリントは「本当に治るんですね」と仰られていたのが印象的でした。シンスプリントは原因を診つけることができればオスグッド同様短期間にスポーツ復帰できるスポーツ障害です。

シンスプリントについてはこちら

 

たけもと接骨院・整体院
〒636-0073
奈良県北葛城郡河合町広瀬台3丁目6−3 アルプス 1F
0745-31-5702

院長 武本昌史(柔道整復師)

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