手術後の椎間板ヘルニアと筋膜と股関節の関係

症例21 奈良県北葛城郡王寺町在住 60代男性

手術後の椎間板ヘルニアの症状

今回は半年前に腰椎椎間板ヘルニアの手術をされた方です。
腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた直後は左下肢の痛みとしびれは緩和したが、しばらくすると左下肢の痛みとしびれが再発しだしたとのことでした。
歩行時の痛みとしびれ、じっとしている時のしびれが残存している状態でした。
ご本人は手術で腰部のヘルニアを切除したのに、なぜ症状が取れないかが疑問のようでした。

手術後の椎間板ヘルニアの整体

「初回の整体」
初検時、左下肢の大腿部から下腿部外側にかけての著明な疼痛としびれがありました。
まず、座位で骨盤を検査すると左右の仙腸関節の固さと仙骨の右側方変位があったので調整し、その後腰椎5番から1番までを調整しました。
ベッドに寝た上向きの姿勢では左股関節が外旋方向にズレテいたのでそこを調整し、左下肢の筋膜リリースを行い、その日は終了しました。
「二回目の整体」
この日は上向き姿勢で仙骨と腰椎5番と4番を調整し、横向きの姿勢で左股関節のズレを調整しました。
その後、左下肢の筋膜リリースを行い整体を終了しました。
「三回目の整体」
この日は来られて左下肢の疼痛のレベルが下がってきたと仰られました。
しびれは変化なし。
「四回目の整体」
この日は左下肢の筋膜リリースの後に横向きと上向きの姿勢で左股関節を矯正しましたところ、左下肢のしびれが緩和したと仰られました。
「五回目の整体」
左下肢の疼痛はかなり改善している状態でした。
歩くのが苦痛で無くなってきたが、しびれが気になるとのことでした。
「六回目の整体」
左下肢の疼痛はほぼ消失し、しびれが初回の整体の時にくらべて半分くらい残存している状態でした。
「十回目の整体」
この回で左下肢のしびれは消失し、治療を終了しました。
現在は1か月に1回の検査に来られて良い状態を維持されています。

手術後の椎間板ヘルニアの考察

腰椎椎間板ヘルニアの手術は昨今減少傾向にあると思われます。
その理由は今回の症例のように術後の状態が良くないことが多く見られることが考えられます。
現在、病院での処置も手術よりも保存的治療が主流になってきているようです。
私の臨床経験上疼痛やしびれの症状は腰椎椎間板ヘルニア以外の要因もあることが多く、ヘルニアの切除をしても症状が残ることがよく見られます。
その場合、原因は筋膜性の疼痛としびれであると考えられます。
現在、腰椎椎間板ヘルニアで困っておられる方には、まず最初に筋膜治療をすることをおすすめします。

腰椎椎間板ヘルニアについてはこちら

 

たけもと接骨院・整体院
〒636-0073
奈良県北葛城郡河合町広瀬台3丁目6−3 アルプス 1F
0745-31-5702

院長 武本昌史(柔道整復師)

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