ランナー膝(腸脛靭帯炎)と筋膜の関係

症例16 大阪府東大阪市在住 50代男性

ランナー膝(腸脛靭帯炎)の症状 

今回は当院ホームページをご覧いただき、来られたランナーの方の症例です。
初検時にお話しをお聞きすると、走ってる途中から右膝の外側が痛みだすという訴えでした。
また、日常生活での支障はないということでした。
大阪マラソンに申し込み6回目で、今回初めてエントリーできたとのことで、ぜひとも完走したいという想いで、いつも行く近くの整骨院ではなく、当院に来られたとおっしゃられていました。
大阪マラソンや奈良マラソンが近づくと、毎年当院には大勢のランナーの方が整体を受けに来られますが、ほとんどの場合大会までに日にちがあまり無いことが多く、施術する側も毎回ランナー膝(腸脛靭帯炎)についてはプレッシャーを感じるところです(笑)

ランナー膝(腸脛靭帯炎)の整体

「初回の整体」
初検時、検査をすると右側の膝と足関節と股関節の機能障害があり、特に右膝については屈曲伸展制限が顕著でした。
足首から股関節までの筋膜リリースを行った後、骨盤、股関節、膝、足首の矯正を行い初回の整体は終了しました。
「二回目の整体」
二回目は残ってる部分の筋膜リリースと股関節、膝の関節矯正を行いました。
「三回目の整体」
三回目に来られた時は右膝の状態がかなり良くなってっきたと仰られました。
ランナー膝の状態が改善してくると、今度は左の足首とアキレス腱の痛みが気になると仰られたので、お話をお聞きすると過去に左ふくらはぎの肉離れをしたことがあるとのことでした。
そこで左ふくらはぎを検査すると肉離れを起こしたところの腱がかなり癒着している状態でした。
自己判断で治療を中止したことが原因だと考えらます。
肉離れはきっちり治療しておかないと腱がひどく癒着してしまうことがある旨をお伝えし、もし、また肉離れを起こすようなことがあれば最後までしっかり治療することをおすすめしておきました。
その日は左ふくらはぎの癒着をリリースし、最後にセルフで癒着部分をリリースする方法をお伝えして整体を終了しました。
「四回目の整体」
この日来られた時にランナー膝(腸脛靭帯炎)になってから中止していた練習を再開したが、ランナー膝(腸脛靭帯炎)も左足首とアキレス腱の痛みもなく、左ふくらはぎの癒着部分もやわらかくなったきた感じがすると仰られていました。
この日は残っている左ふくらはぎの癒着部分をリリースし整体を終了しました。
「五回目の整体」
この日は大会前日の最終調整に来られました。
当初五回の治療計画を立てましたが、四回目で施術を終了しても良さそうな感じだったので、ご本人に話すと不安なので大会前日に最終調整したいと仰られたので来ていただきました。
電話かメールでいいので明日の結果を教えてくださいとお伝えし、この日は整体を終了しました。

ランナー膝(腸脛靭帯炎)の考察

今回は過去に痛めた左ふくらはぎの肉離れが原因で右膝に過度の負荷がかかり、右側のランナー膝(腸脛靭帯炎)を発症したと考えられます。
ランナー膝(腸脛靭帯炎)だけを施術して終了していると、再度傷める可能性がある症例でした。
大会の結果ですが施術したところは痛みなく、初めてのマラソンにもかかわらず、無事完走することができたと電話でうれしいご連絡をいただきました。
ご本人様も完走できたことをかなり喜んでおられ、またお礼に伺いたと仰っていただきました。
私もご本人様以上にうれしい気持ちでいっぱいになりました。
今回大会までの日にちがあまりなかったのですが、初回に私がご本人に五回は診させてもらいたいと伝えました。
受付時間内に予約が取れなく、当院まで車で片道1時間以上かかるにも関わらず、時間外の夜遅くに来てもらうことになりましたが、がんばって通院していただいきご本人の強い想いが良い結果につながったと思いました。
日々臨床に取り組んでいると成功例ばかりではなく、苦しい時もありますが、こういう瞬間が治療家冥利に尽きるところであります。

ランナー膝(腸脛靭帯炎)についてはこちら

 

たけもと接骨院・整体院
〒636-0073
奈良県北葛城郡河合町広瀬台3丁目6−3 アルプス 1F
0745-31-5702

院長 武本昌史(柔道整復師)

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